Michi Laboratory/ミチラボラトリーは、下道基行が立ち上げたとても小さな出版社。
大手出版社や出版取次などの従来の出版社の形態では、”大衆的ではない””コストのかかる””芸術系書籍”が出版されることは難しい今、美術作家として下道基行はこの時代だからこそできる本を制作する事を自らの重要な活動のひとつと位置づけ、Michi Laboratoryを立ち上げました。 全国の書店に大量に並ぶ事はありませんが、自分たちで良いものを作り、自分たちで売る場所を探し、出来る限り多くの見てくれる方に届ける、そんな本作りを目指します。
ホームページはこちら
http://michilabo.thebase.in/
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■写真集『日曜画家』[普及版]
2010年に手製で制作し絶版になっていた写真集がデザイン:ハルケン(halken LLP)で生まれ変わった普及版。
―祖父はよく旅をして絵を描いた、祖父が描いた絵をさがす旅に出たー
「日曜画家」であった祖父の遺した絵画を追いかけ、下道本人が訪ね歩いてつくられた本書。絵の持ち主と下道の会話と、絵が実際にかけられた部屋を写した写真が対になり、絵画や祖父についての逸話を通した〈周辺〉が次第に浮かび上がります。個々人の持つ記憶という曖昧な部分から、「日曜画家」というひとつの「物語」として形作られた手作りの一冊です。
(写真+文+図:下道基行/デザイン:ハルケン(halken LLP)/60p/B5/ 日・英/2013年/2000円)(NADIFF)
■『Sunday painter』
my grandfather travelled and painting a lot.
I made a trip after his paintings.
photograph+text+figure: Moyoyuki Shitamichi
Edit: Moyoyuki Shitamichi
Design:harken LLP
Pages: 60p
Dimensions: 21cm×29cm
Binding: double-leaved centerfold
Publication year: 2010
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■写真集『境界のかたち』
古くから海外へ交流の港だった新潟で制作したお手製の写真集「境界のかたち」。
地元の大人への聞き取りや中学生との美術の特別授業を通して、人それぞれの身の回りの些細な「境界」を文章と写真で集めました。15話収録。懐かしい子供の頃の近所の境界線や友達との境界線、それらは国境や性別や大きな境界線の縮図のようでもある。
(写真+文+図:下道基行/袋とじ仕様60p/A4/ 日・英/2012年/3800円)
■『Form of Borders』
Shitamichi researched borders of Niigata city people.
These borders are so small.
This book have 15 stories about small borders.
photograph+text+figure: Moyoyuki Shitamichi
Edit: Moyoyuki Shitamichi
Pages: 60p
Dimensions: 21cm×29cm
Binding: double-leaved centerfold
Publication year: 2012
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■写真集『日曜画家』
―祖父はよく旅をして絵を描いた、祖父が描いた絵をさがす旅に出たー
「日曜画家」であった祖父の遺した絵画を追いかけ、下道本人が訪ね歩いてつくられた本書。絵の持ち主と下道の会話と、絵が実際にかけられた部屋を写した写真が対になり、絵画や祖父についての逸話を通した〈周辺〉が次第に浮かび上がります。個々人の持つ記憶という曖昧な部分から、「日曜画家」というひとつの「物語」として形作られた手作りの一冊です。
(写真+文+図:下道基行/袋とじ仕様60p/A4/ 日・英/2010年/1800円)(NADIFF)
■『Sunday painter』
my grandfather travelled and painting a lot.
I made a trip after his paintings.
photograph+text+figure: Moyoyuki Shitamichi
Edit: Moyoyuki Shitamichi
Pages: 60p
Dimensions: 21cm×29cm
Binding: double-leaved centerfold
Publication year: 2010
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■写真集『戦争のかたち』
ある日戦争の遺構を家の近所で見つけた。数ヶ月後その遺構は跡形もなく破壊され、ただのコンビニに変わっていた。それ以来カメラを手にこういった建物を撮影するようになった。
初めて触れる戦争の建造物の超機能的な形は(不謹慎なのかもしれないが)美しく感じられた。敗戦以来、忘れられ/忘れようとされてきた戦争の建造物たちは、忘却のなかで60年という人間の営みの中に埋没し、「住居」「子供の秘密基地」などそれぞれ新たな機能を与えられ生きていた。
(写真+文+図:下道基行/120p/2005年/リトルモア)(amazon)
■『Bunkers』
2005,photograph of japaniese bunkers
photograph+text+figure: Moyoyuki Shitamichi
Design: Takuya Yamada
Pages: 120p
Dimensions: 15×21cm
Binding: Soft cover
Publication year: 2005
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■『消える/残る』
岡山市内の出石の民家を改装して作られた夏3ヶ月限定のゲストハウス”かじこ”。
このゲストハウスに寄生するように、いくつかの作品を滞在制作した。その中の一つが『消える/残る』。
これは、大阪の下町でゲストハウスの住み込みの管理人をしていた経験「移り変わる街」の中で「残るものと消えて行くもの」をテーマに書いた1000文字程度のテキストの作品。
このテキストは、ゲストハウスの玄関に置かれ、去る人はこれを一枚手にする。
紙に印刷され三角形に織り込まれているために、これを手にした人はすぐに読まずにポケットやバッグに入れることになる。つまり、このテキストはゲストハウスから離れた別の場所で”時間差”で読むことになる。
フィルムカメラで旅行中に撮影した写真は、帰国後、現像プリントするまでもう一度出会いない。そして、時間を経て、もう一度出会う旅の風景はすでに誰かの書いた物語のようだったりする。
その場で手にするモノと、失った後に手にするモノ。そんな時差を作品内に作りたかった。
(詳細)
(文+折り:下道基行/三角折/A4/2010年/無料)