公園
僕はお気に入りの公園と河原を近所に持っている。
ボォっとしたくて、本とコーヒーを入れた魔法瓶を片手にそこに向かうんだけど。
平日の日本の公園や河原って、仕事や家のないおじさんしかいなくて、つまり居場所のない人の集まる、居心地の良くない場所だなぁと感じることが多い。
外から見たら俺もそう言う風景の一部に見えているんだろうなぁって思いつつ。
こう言う場所が好きだからゴロゴロと時間を使いに行く。
2009年、フランスにいる時。公園や河原はキラキラしていた。
自由を感じる贅沢な場所だった。
帰国して、お金がないけど時間だけあるときに、自宅の近所の公園にふらりと行って愕然とした。
その居心地の悪さに。
ただ、それでも、探せば、素敵な公園や河原はある。
なんの変哲も無い公園や河原。でも、整備された遊具とか花壇とかではなく、なんとなく、草原のようだったり、素敵な木が木陰を作っていたり、なんと言うか、こちらの持つ時間が入れる余白のある感じ。
でも、そう言うところには先客もいる。
ただ、そう言う良い場所を知ってるそう言う人は、その素敵な余白を知っているのか。社会から虐げられている負のオーラではなく、自分でその自由を満喫している人も少なくない。
フランス語で言うならヴァカボンドか。
ぼぉっとしていて、小学校が終わる時間になると、子供たちがワァーっとやってきて空気がまた変わる。