娘の名前

2019年10月30日 00:30 下道 基行 */?>
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娘はもう1歳4ヶ月になる。
少し子供の名前に関して少し書こうか。
出産前、妻と僕が意見を同じくしていたのは「男女どちらでも良い名前にしたいね」ということくらいだった。ただ、僕の中では密かに「親の希望などを名前の漢字によって”意味”として込めるのではなく、その子にピッタリくる美しい”音”で決めたいなぁ」と思っていた。
妻は妊娠中に時々、いくつかの「男女どちらでも良い名前」をあげていた。そして、娘が生まれてから実際に彼女と対面して、僕はその名前候補の中から一つを選ぶ形となった。
名前はひらがなで記す方向になった。妻はその事を「彼女が大きくなって漢字が良ければ自分で考えたら良いのよ」と話した。
”名付け”は人間ができる最もシンプルで難しい”創造”であるのではないかと思う、大きな経験だった。

名付けはある意味やりがいのある仕事だが、簡単に踏み込んではいけない部分でもあり、出産はその役割が自動的に親に回ってくるし、それを放棄できない。

(名前はここに書かず、今度会った時に音で伝えますね)

本人がいつか、いつのタイミングか知らないけど、意味のないこの言葉や音が気にいいってくれるといいな。