新しい骨董 引っかかりました。
以下のネット販売商品が「偽札」と見なされて、ページが停止されてしまいました。購入者の方には自動的にキャンセルになってしまい、ご迷惑をおかけしました。今後ともよろしくお願いします。
年月日:2019.06
サイズ: 85×45mm
素材:紙
場所:長春、中国
発見者:下道基行
date:06.2019
size:85×45mm
material:paper
place:ChangChun, China
discoverer: Motoyuki Shitamichi
10年ぶりの中国。旧満州の首都だった長春は劇的な変化をしていた。
駅は大々的に改装され地下も整備されていて同じ街とは思えないほど。ただ駅から離れるとすぐに古い路地や住宅街が広がっていたが、それでもそんな通りですらゴミが落ちていないのには驚いた。常に掃除をする人が歩き回っている。ぱっと見、海外からの観光客はほとんど居なそうだが、逆に国内の観光旅行客がバスや電車でたくさん訪れているようだった。人々が裕福になり、日本に爆買い中国人が来ているくらいだから、国内ももっと観光客が動いているのだろう。「DISCOVER CHINA」みたいに国内観光も花盛りということか。旧満州国皇宮(偽満州国皇宮博物館)も以前はボロボロな地方観光地だったが、今回行くと巨大な駐車場やインフォーメーションや建築自体も大きく変貌していた。
夕方になってフラフラと街の中をさまようと、10年前の通りを煙だらけにした羊肉串屋台やそれを焼くウィグル系のおじさんの深い表情…、記憶が蘇ってくる。記憶を頼りに歩くと、駅前の通りの屋台はほぼなく、店舗の一階に組み込まれるような状態になり、少し寂しかった。さらに屋台的な店でも、1本数十円の串焼きを多くの客は携帯スマホでQRコードを読み込み、キャッシュレスで支払っている光景には驚く。
羊肉串を数本買ってコンビニでビールを買い、駅前のビジネスホテルに帰り、薄暗い廊下の突き当たりの部屋の戸を開いた瞬間、バサッ!!と何かが足元に落ちて散らばった。よく見ると少し小さいが中国100元のように見える。拾い上げるとそれは風俗のピンクチラシ。名刺くらいのサイズで片方の面にはエロい写真と電話番号と客引きの言葉、もう一方は中国100元のコピー。
床や道路でお金だと思って拾うことを想定したのだろうか?
まんまと拾ってしまった…。
今は見ないが日本のピンクチラシは水着アイドルの写真が使用され電話ボックスに無数に貼られていたが、こちらでは札を模す、とは。
それにしても、お金と性。その表裏一体感の見事さ。
ビールを開け羊肉をかじりながらその紙っぺらをまじまじと眺め、一人唸る。クミンの香りが脳を刺激する。ここでもスマホとQRコードで会計しているのだろうか…。
旅から数ヶ月経った昨日、手帳に挟まっていたこの紙が偶然パラッと家の床に。
あ。
「これ出品して捕まらないかな?」とすぐに陽光くんにメール。「最高!」との返信。
ということで出品します。
価格は、100中国人民元のレート(2019年10月29日)を調べ、1541円。
サイズは名刺サイズと小さいです。ご了承ください。
I Picked up this paper on the floor at cheep hotel that I was staying in China.
Because I thought I found money.
This paper is "Sex Flyer".
it is fake bill.
"Front and back" made one.
I want to sell it ¥1541 (100CNH=1541JPY / 29,OCT,2019).