瀬戸内「百年観光」資料館 オープン
昨年直島で始まったプロジェクト《瀬戸内「 」資料館》の第2弾。瀬戸内「百年観光」資料館がオープン。
プロジェクト名が《瀬戸内「 」資料館》。この「」の中に毎回色々なテーマを入れ替えて行きながらプロジェクトを進め、最終的に、瀬戸内の景観や歴史をテーマにした図書館/資料館をゼロから誕生させるプロジェクト。今回は、「百年観光」と題して、観光についてを調査し展示。直島と瀬戸内の観光を振り返る。
このプロジェクトは、上の写真にあるように、空間内には4つの本棚とテーブルと椅子さらに壁にも棚があり、毎回それらを組み替えながら、展覧会を作る。本棚の一部には前回展示した瀬戸内をテーマにした写真コーナーがすでに完成していて、この「百年観光」の展示が終わるとそれらの本は本棚に入り、「観光」というカテゴリーが出来上がる。毎回、調査し収集した本や物を展覧会という空間に広げて見せるような展開を作りながら、その後、その展示のアーカイブと共に、本棚に納める、それを続けながら徐々に独自の図書館/資料館を作っていく。(すでに出来上がった本棚内も継続的に買い足していく。)
まだまだ本棚はスカスカですが、前回よりも少しは迫力が出てきました。のんびり続けながら、最終的には、旅人や地元の人に愛される図書館/資料館になればいいなぁ、と考えている。つまり、僕の作家としての作品ではあるが、それは見えないでよくて、普段は島で愛され利用される図書館/資料館であることを最優先に考えている。ただ、そのプロセスや展示やアーカイブの方法で僕自身のこれまでの経験を注ぎながら、新しい挑戦をいくつもしていく作品。福武財団のコミッションワークであり、長期的なサポートを個人で受けながら、プロジェクトであり作品は進行している。
直島へ移住したのはこのプロジェクトも一つの理由だが、一番の理由は子供を育てる環境だった。ただ、それによって、家族は新しい挑戦する場所を選べた。