地元番組で放送。

2020年7月16日 08:20 下道 基行 */?>

https://youtu.be/iTwXULUGEgA

瀬戸内「百年観光」資料館。
地元で放送されました。動画で見れます。
微妙にニュアンスが違うんだけど。ま、こんなのが始まっています。

前回は写真集をアーカイブし始めましたが、今回は過去のガイドブックなどを取集。記録物を集めながら、瀬戸内の図書館をゼロから作っています。観光をテーマにしたのは、京都だけじゃなくて、直島でも”オーバーツーリズム”ってのが起こっているんだと思うんです。とくに瀬戸芸の三年に一度は。3000人の島に観光客75万人。それを考えるきっかけです。観光学の研究者でもないので、穴だらけの展示ですが。。僕としてはガイドブックも記録物だと見ていて、今と100年前が地続きで感じられるのを意識しました。地元の人や研究者の指摘もどんどん受け止めて変化しいく柔軟さで。
最近、個人の蔵書から小さな図書館を作るケースが増えていますが、このプロジェクトはゼロから収集しながら展示にしながらアーカイブを作ってるのが少し特徴かも。本を収集したりやカテゴリーを考える時は、自分の作品だとかを考えず、万人ウケも考えず、島民や旅人がふと訪れ、本を手に取り体験できることを第一に想像しています。資料館と言いながら図書館を作る【きっかけ】は、僕自身が旅しながら撮影をする時、絶対にその土地の図書館や郷土資料館に立ち寄理、郷土資料を探すようにしていて、沖縄の島々の図書館はそれぞれの島の図書館は個性を持っていて、撮影に疲れた時に休息と読書の時間をあたえてくれるし、そういう存在を目指したいと思った。(では、プロジェクトタイトルをなぜ瀬戸内「 」図書館にしなかったのか?は、一言で言うと、感覚的に妙にしっくりきすぎるからあえて外した。つまり、すでにそういう私設の図書館はあるし、近年まさに色々な個性的な新設の図書館もオープンしているし、本棚一つでも「図書館」と名ずければ「図書館」になる使いやすさは(「美術館」と言う言葉と同じで、)、だから逆に、誰もあまり使わない資料館という名前を選んだ。ただの天邪鬼かもしれない。あと、今回でいうガイドブックだけではなくポスターのように、本だけではなくて「物」も扱いたいし。あと、変な男が作っちゃった○○資料館とか○○博物館とかそういうアウトサイダーなプライベートミュージアムへの憧れもあったり。)

今、プロジェクト二年目。移住して4ヶ月目。できる限り続けていく中で答え?を探します。1回1回の展覧会はアートでもなんでもない普通の興味なんだけど、それらを積み重ねてアーカイブすることで、島に妙にとんがった郷土図書館/資料館が作られていくこと自体を俯瞰してみているところも同時に進んでいる感覚。その辺りが、今、自分の中に出来上がってしまっていた作品のあり方をぶっ壊しながら進んでいて、これが何なのか?よくわからないけど、面白いのが生まれそうな時って、そういう感じがあるので、突き進むしかない。福武財団のスタッフの方々もこの「何なのかよくわからない」のを絶妙にサポートしてくれていて、島民の方も徐々に歩み寄ってくれている。

来年とかは別のテーマ展示になってるので、この機会に是非。8月末まで毎週土曜日のみ開館