休日

2009年9月30日 20:39 下道 基行 */?>

休日が、何曜日なのか…何日なのか…いつなのか…、そんな事が分らなくなって2年がすぎた。
今日はなにか休日感があったので、休日。

二日酔いの頭で、一階へおりると、鹿児島在住の作家がネットを使いにやって来ている。
その横でゴロゴロしながら、何かを話していた。たぶん「マツトウヤユミってどういう漢字だっけ?」とかそんな話。よくおぼえていない。

ゴロゴロしていると、名古屋の彼女から電話がある。
会社に行く途中みたいで、電話の向こうには町の雑音とともに、彼女のカツカツと仕事に向かう靴の音が、少し速いリズムで聞こえる。

隣の隣の家に、食器を返しに行くと、コスゲチームの女性がひとりが、薄暗いキッチンで怖い顔をしている。
「最近わたしひとりしかいないはずなのに…、知らない間に…、冷蔵庫の中が変わってて…怖い…誰か侵入者がいるのかも…」
少し青ざめた彼女の目の前のテーブルの上には、冷えたどら焼きが4つ置いてある。
それらは、昨日の夕方にウチの宿の冷蔵庫がいっぱいだったので、彼女たちの家の冷蔵庫に少し避難させてたモノだった。すまん。。驚かせて。。

昼から、近所の梅香堂というギャラリーに行く。本棚作りのお手伝い。
なんだか、壁いっぱいに作られた木製の特注のやつで、素敵で。白い壁もいいけど、図書館のような壁にびっしりいろんな背表紙の色が雑音として入ってくる空間がなんか気に入って。で、来月に展示をする話になった。

今日から新しいお客さんがもうひとりやってくる。メキシコ在住の方らしく、今日飛行機で到着するらしい。メキシコかぁ…。
ご近所さんに、サボテンを借りて来て、談話室の円卓の上に置いてみた。反応はいかに。。

家に帰って、ボンヤリ文章を書いていると、なんとなく、友人透のブログを見てしまっていて、
1時間半が経っていました。
なんだろう…、外が暗くなってる…。

今日は休日らしかったのだろうか…、と考えると、
今日は休日だったんだという意識を持つと、妙にその日がもったいない気持ちで終わることが多く感じた。逆に何かせなばと思いつつ何もできない、のんびりしようと思いつつ忙しい、みたいな。
毎日普通の日でいいのかもしれないし、いやその逆でいいのかもしれない。

どゆこと?


2009/09/30 20:39 (大阪でゲストハウス管理人していた時のもの)