管理人仕事
パリで出会った文筆家の人が言っていたんだけど。
「最近やりたい事を書き出してみたんだよ。伊豆に行くとか、小さい事から。俳優になって映画にでたいって、非現実的なものまで。そうしすると数十個はあって、ちょっとづつそれにやったよってバツをつけていきたいんだ」
誰かの本でも「若い頃にやりたい事を100個書いてみた」ってのがあったけど。その人は「美人なモデルとヤる」とかいろいろ書いてた。
そういうのって単純におもしろいよね。
俺は、「サーフィンを始める」とか「35までに本を2冊あれとあれでだす」とか、つまらないものから、いろっっいろあるけど。
この話を書くのは、今回、山口滞在中に、おしゃれカフェで働いたり、大学で臨時講師やったり、ラジオに出演したり…、色々経験させてもらって、それはただ「アーティストの下道です。こんなことをやってます!」とか、それを紹介します、ってことではない気がしてる。単なる営業じゃないというか。
今管理人しているのも、いろんな人に出会って「俺はこんなことやってて、面白いでしょ!名刺あげるから…、よろしく」とか、そんいうんじゃなくて。なんか、吸収したいというかね。
村上春樹が他人の本を翻訳をする理由のひとつが、自分にないモノや、その技術(?)を吸収するため、みたいな事を言っていたけど、そういう気になる人と同化しながら自分的に編集するのって必要だし、自分の場合、攻め攻め状態だとできないきがする。
なんだろう、いろんな可能性を持っていて、その可能性を幼い頃から360度から徐々に狭めて行く事が、大人だったり、プロフェッショナルなことみたいに、思っていたけど、意外とそんな事でもないんじゃないかなって、実体験で感じる事は多くて。
岡本太郎が、晩年本気でスキーを始めたり…、趣味といえばそうだけど、生きてる可能性ってのは、広げる事も狭める事もできるんだなと思う訳ですよ。
もちろん、狭くした中の美味しい所もあるし、狭める中での深めかたもある、でもただ狭めて行くことの危険性ってのを感じるって話です。
今日は今さっきまで、ここに一郎君がダラダラしにきてました。
現場アートに関わってないけど、いい時間かもね。
こういうあつい系の日記を書くと、「シタミチがんばってるね」っていわれるけど、がんばってるのは体でも頭でもなく、ただ何かを解放しよう肩の力を抜こうとしてるだけなんで。その言葉はフィットしません。
あ、そう今日
宮本常一の未完の全集「宮本常一著作集」の31を買いました。シンプルでぐっときます。高いけど徐々に欲しい所から集めて行きたいですね。
これもやりたい事のひとつ。
では、明日。
まだ、山口余韻があるね。夏だね。
2009-08-20 01:51
(大阪)